ブログ

2021/4/24

唾液の働きとは

こんにちは!

暖かい日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

今回は唾液の働きについてお話していきたいと思います。

 

唾液は個人差はありますが、一人当たり1日に約1000~1500mlの量が舌下腺、顎下腺、耳下腺の3ヶ所より分泌されていると言われています。

唾液は口内を潤すためだけに分泌されているわけではありません。

会話や食事といった日常生活はもちろん、健康にかかわる様々な働きがあります。

主として働きとして以下のものがあげられます。

 

 

・粘膜保護・潤滑作用

 お口が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなったり、食べ物などの刺激を受けやすくなるため、ある程度の潤いが必要です。

 唾液が歯や口内粘膜を覆うことで、や刺激を感染を防いでくれます。

 また、潤いによって舌や喉の動きがなめらかになり、食事や会話がスムーズになります。

 

・自浄作用

 口内細菌や食べ物のカスを洗い流す役割も担っています。

 これを自浄作用や洗浄作用と呼び、とくに食事中の咀嚼行為によって活発に行われます。

 

・緩衝作用

 細菌はお口の中で炭水化物などを分解して酸を作るため、お口の中が酸性に傾きます 。

 酸性の状態が長く続いてしまうと、歯の表面が溶かされ虫歯の初期症状(脱灰)にもなってしまいます。

 唾液に含まれる炭酸・重炭酸・リン酸などの成分は、酸性に傾いたお口の中のpHを中性に戻す作用があります。

 こうした作用を緩衝作用といい、唾液がお口の中のpHバランスを整えることで、歯の脱灰を防いでくれます。

 

・抗菌作用

 唾液にはリゾチームやラクトフェリンなどの抗菌作用を持つ成分が含まれています。

 これらは口腔内に侵入した細菌の活動を抑え、自浄作用とともに細菌の繁殖を阻害する重要なはたらきです。

 

・消化作用

 唾液中に含まれる消化酵素アミラーゼは、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にしま

 す。

 

・再石灰化

 唾液の中には、カルシウムやリン酸といったさまざまな成分が含まれています。

 これらの成分が、食事によって一時的な脱灰状態となった歯のエナメル質を元の状態に戻そうとしてくれます。

 これを再石灰化作用といいます。正常な再石灰化が起こることで、脱灰の進行を防ぎ虫歯リスクを軽減してくれま

 す。

 

このように唾液には、食べることに関連した働きだけでなく、むし歯のリスクを減らしたり、お口の中を守ったりと、様々な役割があります。

唾液が減ってしまうと、むし歯になりやすくなったり、口内炎が出来やすくなったりなどの問題が出てきます。

よく噛んで食べ唾液がしっかり出るようにし、健康な生活をおくるようにしましょう!

現在使用しているテンプレートファイル:single.php